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【白いたすきがカッコいい ギンイチモンジセセリ:長野県北アルプス山麓


セセリチョウの中でもちょっとカッコいいのが、ギンイチモンジセセリ。どうしてかって、白いたすきをしているんです。
駅伝の選手がたすきをしていることはご存知でしょうが、このギンイチモンジセセリも世代をつなぐという意味でかどうかは定かではありませんが、人生ならぬ蝶生のたすきをしているチョウだからです。

ギンイチモンジセセリ:長野県北アルプス山麓 2009年5月撮影

私が最初にギンイチモンジセセリを見たのは北アルプス山麓の道路脇のススキの原っぱでした。一回出会いたいチョウだなと思っていましたが、その時にはすぐに逃げられてしまい、写真を撮ることができませんでした。

その後、「今度こそは撮影しよう」と心に決めてから3年目の2009年5月に、山麓の別のところで見ることができ、その時にやっと撮影できました。

その頃はちょうど山麓でクロツバメシジミが発生しており、どちらのチョウも決しで派手ではありませんが、翅の裏と表のコントラストが大きいために、飛翔時にはキラキラして素敵だなと思ったチョウでした。

ご覧の通りに、表の翅は焦げ茶色のような色で、模様は見えません。でも飛んでいる時には裏の翅が白っぽいためにキラキラ輝くように見えるのです。

でもススキの枯葉に止まると、保護色となったかのように、かくれんぼしているように見えなくなってしまいます。だから現地では動いているチョウを発見しない限り非常に見つけにくいのです。当然慣れた皆さんは別ですよ。

ギンイチモンジセセリ:長野県北アルプス山麓 2009年5月撮影

たまたまですが、この蝶と出会った産地ではキバネツノトンボも舞っており、面白い同居だなと思いました。

その後は、別のチョウを撮影していましたので、なかなか偶然にもギンイチモンジセセリに会うことはなかったのですが、たまたま2015年にさらに別の場所で出会いました。

ギンイチモンジセセリ:長野県北アルプス山麓 2016年6月撮影

やはりススキがある場所です。でもそこで探していたのはアサマシジミであって、ギンイチモンジセセリではありませんでした。アサマシジミの撮影に行って偶然に出会ったギンイチモンジセセリでした。アサマシジミとも同居です。でも幼虫は食草が違いますので、喧嘩せずに同じ場所を使っているのでしょうね。吸蜜植物ですか?もしかしたら分け合っているのかも知れませんね。

トリミングして、ちょっと拡大して見ました。ちょっと翅に傷がありますが、白いたすきが素敵でしょ。

ギンイチモンジセセリ:長野県北アルプス山麓 2016年6月撮影

その時にはもう丈が伸びたススキの葉っぱに止まってあまり動こうとはせず、十分に撮影させてもらったのです。奥にある葉っぱは幼虫時の食痕かしらね?

最初の時には素早い動きで逃げられてしまったので、かなり動きが早いのだろうと思っていましたが、それほどでもなく、ある方によればセセリらしからぬ小型の蛾のような飛び方」だそうで、ゆっくり撮影を楽しめました。

このギンイチモンジセセリには黒化型があるそうです。まだ見たことはありませんが、春型、夏型があり、「春型からギンイチモンジ」と命名されたのではないかとお聞きしたことがありました。

日本産蝶類標準図鑑によればこのチョウ自体の分布も局地的だそうで、一部地域で裏面の黒化があるようです。愛好家の方に、標高900ー1200メートルくらいで裏面の黒化型が見つかっているとお聞きしています。この2個体の撮影も900メートルを優に超えています。

夏型が北アルプス山麓で発生しているのかどうかは分かりませんが、夏にも産地に行って注意して見つければ、いた可能性も否定できませんね。春から夏にかけて、ススキの原っぱで探して見てください。黒化型を見つけられたらいいですね。



ギンイチモンジセセリ Leptalina unicolor
チョウ目 セセリチョウ科 セセリチョウ亜科

環境省レッドデータブック2015では、準絶滅危惧(NT)となっています。
長野県版レッドデータブックでは、準絶滅危惧(NT)となっています。
 
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