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【V字のタンジェントアーク:長野県北アルプス山麓から】2016.2.7


いつ見ても、大気光学現象って素敵だなって思いますけど、たまたま2月5日の東信からの帰り道、上田市側の三才山トンネルに入る頃に日暈と右幻日、そしてトンネルを抜けて松本市岡田から大口沢にかけての道中で、V字のタンジェントアークを見ることができました。

まずはこれからご覧ください。
V字のタンジェントアーク:松本市岡田から大口沢にかけての間 2月5日16時48分

沈もうとしている太陽の上の方にうっすらとV字の虹のようなものが見えるでしょ。これがタンジェントアークです。

車の助手席に乗っていたこともあり、動いている車の中でカメラのシャッターを切ることができた訳ですが、パソコンに取り込んでみると、狙った通りの構図の写真とはなりませんでした。

トンネルに入ったり、出たり、道を曲がったり、建物があったりで、なかなか思うように撮れません。幻日が薄っすらしてきた頃の16時35分頃に、太陽の上の方に徐々に現れたのが、このアークなのです。時間は16時48分でした。

カメラで追っていたのは、太陽の右側に出ていた幻日という、虹色の輝きでした。日暈の右側に虹色の薄い輝きがあります。かなり弱いですね。16時10分です。まだ上田市側の三才山トンネルの手前です。ここではもう日没でした。

周りの風景も撮りたいなって思ってシャッタースピードを緩めたら、ちょっとぼんやりですね。

日暈と右幻日:上田市R254三才山トンネル手前 2月5日16時10分


これだとわかりますか?太陽の右に現れた幻日という虹色の輝き、ほんのちょっとだけ分かりますね。この時には日暈の上にまだ、タンジェントアークは現れていませんでした。

日暈と右幻日:上田市R254三才山トンネル手前 2月5日16時10分

この幻日や、もっときれいな環水平アークは見たことがあったのですが、そういうのを見ると欲も出るわけです。いつかもっと色々な大気光学現象を見たいなって。

そんな訳で、自分で車を運転するときには助手席の足元に買い物カゴを置き、その中にいつもカメラを置いています。いつでもチャンスがあれば車を止めてシャッターを切れるようにしています。狙いは時間帯や天気によっていろいろですが、生き物も魅力ですね。これは別のページで見てください。

助手席に乗るときには、毎回という訳ではないですけど、手にカメラを持つようにしています。でも運転手の意思で車を止めるので、望んだシャッターチャンスは少ないですよね。

このタンジェントアークは、三才山トンネルを松本市側に抜けた後の16時47分の時の画像です。一番上の画像とそれほど時間が変わっていません。

V字のタンジェントアーク:松本市岡田から大口沢にかけての間 2月5日16時47分

この大気の光学現象が現れる時って、巻雲が出ているような時で、お昼頃東信の方で巻雲を見ていたので、素敵な雲が撮れるかなって、ちょっと期待していました。

なぜ巻雲がいいのかというと、雲のできる高さが問題なんです。巻雲は雲の中では一番高いところにできる雲なので、水滴ではなく、氷の結晶を含んでいるからです。その氷の結晶、氷晶と言うようですが、それを通った太陽光線は、雨の後に出る虹とは違い、もっと綺麗に輝いた虹を作ります。

また巻雲も素敵ですよね。何度も写真に撮っていますが、筋雲とも絹雲とも言い、薄っすらとして尾をひくような動きがとっても気に入っています。そんなのが現れるかなって、ちょっと期待していたんです。

そんな東信からの帰り道に日暈が出て、幻日にも会え、ラッキーとばかりに興奮していたら、タンジェントアークも見ることができ、嬉しかったですね。

ところでこのタンジェントアークは、太陽の高度が関係しているそうで、太陽高度が30度以下だそうです。だから冬の日没頃がちょうどいい訳ですね。

太陽高度によってはこのV字は開き、M字になったり、鳥の翼のような形にもなるそうです。そんなのも見たいですね。
それと、幻日がしっかり見える時に確認できますが、虹をよく見ると、太陽に近い側が赤くなり、太陽に遠い側は紫の虹となるそうです。面白いですね。

この後、家に帰るまでに撮れたのは、夕焼けの中の、巻き上がったすじ雲でした。

巻き上がる巻雲:安曇野市-松川村アルプスパノラマロードから2016.2.5

車がどんどん北に進みますので、安曇野市田沢から国道19号を通り、安曇野インター付近からアルプスパノラマロードに入ります。松川村に入る前に、この渦を巻いたような雲にどんどん車は近づきます。結構大きかったので圧倒されました。

巻き上がる巻雲と有明山:安曇野市-松川村アルプスパノラマロードから2016.2.5



【参照記事】

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