PIXTA登録写真 イケマの葉にアサギマダラの卵:長野県北アルプス山麓大町市


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イケマの葉にアサギマダラの卵:長野県北アルプス山麓大町市

アサギマダラの渡りに興味を持ち、2007年から細々と調査に参加してきました。ここ数年間は特に長野県内の数字をまとめることを中心にやっています。

「どこからどこへ」が人々の関心の的となり、多くの人が調査に参加してきました。しかし「飽き」も出てくるのか、数年でやめてしまう人が多く、なかなか長続きして調査しているという方は少なくなったなと思っています。

私自身飽きっぽい方なので、すぐに飽きて別のことに関心が向いてしまうのですが、「飽きない」ために、調査を始めたその年のうちに、花畑からフィールドに足を向けました。

シーズンともなれば、フジバカマの花畑には多くのアサギマダラが来ますので、地元の写真愛好家や調査する皆さんが全国各地から集まり、花畑は非常に賑やかになります。でも1、2週間ほど滞在したアサギマダラが飛び去った後の花畑は、まるで祭りが終わったかのように静まりかえります。

その頃、私の関心はフィールドに向いており、アサギマダラの食草のイケマを探すことに夢中になっていました。アサギマダラが南下してしまった後にイケマを探しても何もないのですが、翌年の北上の時期にアサギマダラに会えるかもしれませんし、卵も発見できるかも知れません。そんな期待を込めてのイケマ探しが始まったのです。

ワンシーズンで全て分かるものではなく、別の蝶の撮影で山に行く時も含めて、いつも食草を探し回っていました。そんな時に藪の中で動くものを見つけ、それがアサギマダラだった時の喜びと言ったらありません。ほとんどは5月から6月にかけて出会うのですが、まともに写真に収まってくれることがほとんのなかった訳ですので、写真を撮れたというだけでも大変嬉しいことでした。

その頃はまだ、アサギマダラがこの長野県で越冬ができるともできないとも確信が持てなく、単純な願いからの発想ですが、どこかで越冬していて春になると舞い出すのではないかと思っていました。

後に長野県での食草のイケマは冬は枯れてしまうので越冬ができないと知るのですが、ガガイモ科の植物なら他にもありますので、越冬の可能性を否定していませんでした。その謎解きも私にとっては魅力の一つだったからです。

そんな感じに他の蝶の撮影をしながらイケマ探しをしていたのですが、これがまた大変で、葉っぱはある程度大きくならないと見つかりにくいのと、卵を確認するためには、一枚一枚、葉っぱを裏返してみないといけません。そんな努力をしながら見つけたのが、イケマの葉に産み付けられた卵でした。お米よりも小さな卵が、イケマの葉っぱの裏に産み付けられているのです。「もうアサギマダラは北上して、ここまで来たんだ」と思うと、嬉しくって仕方ありませんでした。

フィールドでは、そよ風が吹きますので、撮影には難渋します。当然三脚も持って行きますし、接写レンズも持参していますが、風に揺れる葉の裏の卵に焦点を合わせる難しさを何度も実感しました。

その後、可能な年には幼虫の観察もできましたが、幼虫の成長とともにその場所に行くまでの雑草の伸びとの競争があり、幼虫の撮影はさらに難渋しました。
どこかもっと楽に卵や幼虫を観察できる場所がないだろうかと、北アルプス山麓のあちこちを探し回りました。

やっと気楽に観察、撮影できるところを大町市に1箇所見つけました。が、そこには必ずと言っていいほど蛇が出て、私を悩ませます。そんな感じでフィールドは決して楽ではないのですが、近年は北アルプス山麓のあちこちでイケマを見つけることができています。

アサギマダラについては分からないことがまだまだたくさんありますが、こんな魅力的な卵探しも面白いかも知れませんね。

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 イケマの葉にアサギマダラの卵:長野県北アルプス山麓大町市68
2013年6月10日撮影


 イケマの葉にアサギマダラの卵:長野県北アルプス山麓大町市79
2013年6月10日撮影


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