PIXTA登録写真 岩場のヒオドシチョウ:長野県北アルプス山麓大町市


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岩場のヒオドシチョウ:長野県北アルプス山麓大町市

赤みの強いオレンジの翅が魅力的なヒオドシチョウ。山に登った人は、登山道でこのチョウに道案内された経験はないでしょうか?

北アルプス山麓のある山道を登っていた時、何度もヒオドシチョウが出て来て、私の先を行くのです。ちょっと舞っては地面に降り、またちょっと行っては、私を振り返る様子は、まるで私の道先案内人でした。

人懐っこいというのか、人を恐れないというのか、お供のヒオドシチョウと一緒に山道を歩いたいたので、山登りの疲れも忘れさせてくれました。

ヒオドシチョウって、「岩場が似合うチョウ」だと思ったのはその頃からです。
その頃はまともに撮影できていなかったのですが、その後、山に行くと時々出会い、意外と身近なチョウとなっていきました。

ヒオドシチョウのヒオドシは、戦国時代の武将が身に着けていた「緋縅ひおどし」から来ているようです。緋色の武具を身につけたチョウなどと言えばゴッツイ感じがしますが、オレンジを縁取る黒い後翅の縁には、さらにおしゃれな青い斑紋があります。武将にしてはオシャレすぎますね。

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◆ 岩場のヒオドシチョウ:長野県北アルプス山麓大町市
2013年6月25日撮影


聖書には「緋色」に言及した記述がいくつもあります。
イエスキリストが杭に着けられる前に着せられた外套がありますが、その色は緋色でした。ローマの兵士たちが「ユダヤ人の王よ!」と、愚弄するために、一時的にわざと着せたものです。

また、イエス以前の背信のイスラエルは、美しく見せるために、黒い化粧で目を大きく見せていたことがエレミヤ書に出て来ます。なんか、現代の女性のおしゃれに共通したものを感じますが、身につけていたものは、緋色の衣、金の飾り物でした。

さらに先の時代に、家に降りかかった災いを取り除くために、祭司が儀式を行い、罪から清めた時に使ったものも緋色の物でした。

高貴な者、美しく着飾る者たちが好んだ衣装の色に緋色があった訳です。でも、自らの意思で高貴なものになろうとも、美しく身を飾ろうともしないチョウが、こんなにも美しいのは、なぜでしょうか。山上の垂訓のイエスの言葉を借りれば「神が養っておられる」からなのですね。

殺風景な岩場に、緋色の衣装をまとった1匹のチョウが舞い降りれば、天から高貴なものが舞い降りたかのような思いにさせられます。山登りの疲れを癒し、活力を与えてくれるパワーのようなものが確かに緋色にはあるのかも知れませんね。


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ヒオドシチョウ
Nymphalis xanthomelas japonica

タテハチョウ科
環境省、長野県のレッドリストには入っていません。

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