PIXTA登録写真 ヨウシュヤマコゴボウで吸蜜するキタキチョウ:長野県北アルプス山麓松川村


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ヨウシュヤマコゴボウで吸蜜するキタキチョウ:長野県北アルプス山麓松川村

キタキチョウは、長野県に普通に生息しています。黄色が鮮やかなチョウですので、河原などで舞っているとすぐに目につきますね。

今まで「キチョウ」として分類していましたが、キタキチョウEurema mandarinaとミナミキチョウEurema hecabeに分類が分かれ、新しい図鑑では「キタキチョウ」として扱っていますので、長野県に生息しているものはキタキチョウとして扱います。

キタキチョウの写真は、年数回撮影しています。秋の写真をよく見ると、周囲の黒い紋が見えない個体もいます。現地では、生体を見て気づいていたのかも知れませんが、時間が経過するとそんなこと忘れていますので、逆光で撮影していたのを見て、後で分かったことです。
幾つかの図鑑にも書かれていますが、夏型と晩秋型では斑紋に違いが出るとのこと。面白いですね。

子供でも分かる見た目によるキタキチョウとミナミキチョウの決定的な違いを調べてみました。前翅の縁毛の色によるようです。
キタキチョウは「黄色」、ミナミキチョウは「黒と黄色が混ざる」と、フォールドガイド日本のチョウ(日本チョウ類保全協会編 2012年 誠文堂新光社発行)にあります。まだミナミキチョウが「キチョウ」扱いになっている他の図鑑でもそのことが掲載されています。

個人で撮りためた近年の画像を探しても、縁毛の色が上から下まで明瞭に分かる写真はありませんでした。表から撮影しないと分かり難いことと、縁毛の背景の色を暗っぽくしないと識別し難いこと、縁毛にしっかりとピントを合わせる角度で撮影しないと分からないなど、撮影の注意点が浮き彫りになりました。

それにしても目も翅もカメラから一直線の位置に入れ、真横から撮るのって難しいですね。逃げられないように、一歩一歩迫るのが精一杯ですから。

一方、キタキチョウが止まっているヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産の帰化植物です。日本の各地にあるようですし、長野県北アルプス山麓のあちこちにもありますが、有毒植物で危険ですって。

厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ヨウシュヤマゴボウによりますと果実と根に有毒成分を含み、食べると 腹痛・ 嘔吐・下痢を起こし、ついで延髄に作用し、けいれんを起こして死亡する。 皮膚に対しても刺激作用がある」と、書かれていますので、注意が必要です

でも、なぜキタキチョウは有毒植物で吸蜜しているのでしょうね?ちょっと不思議でした。キタキチョウの幼虫の食草に言及している書物は多いのですが、吸蜜植物について詳細に書いている書物の持ち合わせがなく、まだ分かりません。

アサギマダラがピロリジジンアルカロイドという有毒物質の摂取が必要なことを知っている方は多いかも知れませんが、キタキチョウにとって、有毒物質を含むヨウシュヤマゴボウの花の蜜を摂取する必要って、何かあるのでしょうか?

果実と根に有毒成分を含み・・・」と言うことは、花の蜜には有害物質がないか、あるいは濃度が非常に薄くて、問題を引き起こさない程度なのかも知れませんね。

でも、他のどんな生き物がこの花や実を利用しているんでしょうね?日本各地に増え広がったことを考えれば、野鳥も放っておけないですね。まさに「果実」を食べる訳ですから。

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◆ ヨウシュヤマコゴボウで吸蜜するキタキチョウ:長野県北アルプス山麓松川村376
2013年9月14日撮影



キタキチョウ
Eurema mandarina


ヨウシュヤマゴボウ
Phytola c ca americana L.


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