PIXTA登録写真 フジバカマで吸蜜するスジボソヤマキチョウ:長野県北アルプス山麓松川村


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フジバカマで吸蜜するスジボソヤマキチョウ:長野県北アルプス山麓松川村

雪解け間も無くの春の北アルプス山麓の山際で、色褪せた薄黄色のチョウが舞っていることがあります。翅はシミだらけ、傷もついていて、可哀想な姿です。雪やみぞれ、北風に当たりながら、厳しい冬を乗り越え、山際の畑の中に咲き出したオオイヌノフグリに、吸蜜に訪れたのかも知れません。きっとスジボソヤマキチョウでしょう。

私たちが一年の中で目にするのは、そのような姿だけではなく、6月中旬頃からは、スジボソヤマキチョウの生涯の中で多分一番美しい、とっても魅力的な姿を見ることができます。山道の湿気のあるところで集団で吸水したり、鮮やかな黄色い翅をひらひらさせて優雅に舞っている姿は、見とれてしまうほど素敵です。

夏には、ヨツバヒヨドリやオカトラノオ、道端のアカツメグサなどで吸蜜しているかも知れません。案外身近なところで出会えますね。

そんなスジボソヤマキチョウは、秋には渡りチョウのアサギマダラなどと一緒に、フジバカマ畑で見ることもできます。越冬に備えて蜜をいっぱいに吸っているのでしょうね。

家の庭にフジバカマを植える方が増えてきましたが、フジバカマの甘い香りに誘われて舞ってくるのはアサギマダラだけではありません。ジスボソヤマキチョウも蜜を吸いたくって寄ってきます。

やがて北風とともにアサギマダラが姿を消すと、高い山は初冠雪を見ます。紅葉が終わる頃から、ちらほら雪が舞い始め、その地で越冬する生き物たちにとっては厳しい冬になります。
スジボソヤマキチョウは、どこか安全な場所で身を隠し、動くことなくじっと春を待つのでしょうね。

私はギフチョウなどの撮影で訪れていた春の小谷村で、スジボソヤマキチョウの産卵を見ました。小谷村は特に雪の量が多く、一晩に1メートル以上積もることも、ざらにあります。そんな地域であっても、厳しい冬を乗り越えた個体だけが産卵でき、そこで無事に育った個体だけが、次の世代に命を橋渡しできるのでしょうね。

長野県内のスジボソヤマキチョウは、希少種の分類には入っていませんが、山裾でずっと命のリレーをしていってほしいですね。

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フジバカマで吸蜜するスジボソヤマキチョウ:長野県北アルプス山麓松川村12
2014年9月22日撮影


フジバカマで吸蜜するスジボソヤマキチョウ:長野県北アルプス山麓松川村29
2014年9月22日撮影


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