【管理地にひょっこり現れたニホンアナグマ:長野県朝日村】2023.6.2

長野県北アルプス山麓で最近、キツネを見たり、キジを見たりしていましたが、たまたま6月1日に、土地や家の管理をしている朝日村で、ニホンアナグマに出会いました。人間がいることを知ってか知らずか、ひょっこり庭に現れ、大きな庭石の上の乗ってから慌てるわけでもなく去っていきました。

アナグマに出会ったのは2015年以来で、2回目です。

【夜行性と言われるアナグマが昼間の山道に出没:長野県北アルプス山麓生坂村】2015.8.9

夜行性とは言え、12時ちょっと過ぎの真昼にも活動しているのですね。

実は、管理地を放っておくと庭が草で覆われてしまうために、部分的に防草シートを昨年敷いてみました。春になって気づいたのですが、その防草シートに野生動物の足跡があり、一体何の足跡だろうと思っていました。

防草シートの上に点々と足跡があるのがお分かりでしょうか?少し足を開いて歩いているように見えます。足跡が一列に並ぶキツネでもありませんし、ランダムに並ぶタヌキとも思えません。

足跡をよく見ると、指が5本あります。

この足跡を見て、ニホンザルなんだろうか?と思いました。でも足の形はサルとも思えません。

ハクビシンやアライグマなども5本の指があるようなのですが、ハクビシンもアライグマもこの付近で見たことはありませんでした。もっともいるのではないかと思っていますが・・・

それから間もなく、5月5日のこと、また新鮮な足跡が防草シートにありました。

やはり5本指です。

立ち止まったり、歩いたりしているように、あちこちにこのような足跡があります。

防草シート脇には当然土があり、時々掘ったような跡がいくつもありました。決してイノシシが土を掘り返すような荒々しい跡ではなく、5、6cm程度の深さで、穴になっており、周辺もいいとこ10-15cm程度の大きさです。土を掘ってミミズでも食べているのかも知れません。

庭には親の代からの山野草が植えてあり、草を取った後、いくつも新しい山野草の苗を植え替えていましたので、ちょっと心配でしたが、その山野草の苗を食べているわけでもなさそうでした。

足跡や穴を確認してから、管理地に行くたびに足跡や新しい穴を確認していました。


それからほぼ一ヶ月後、6月に入って1日も管理地に行きました。

廊下で庭の花などを眺めながら昼食のおにぎりを食べていると「タヌキがいる」と夫が言います。指差す方向を見ると、石の影に生き物が見えます。

慌てて車からカメラを取り出し、望遠レンズに切り替えている暇もないので通常のレンズでシャッターを切りました。

毛がふさふさしているように見えます。首の周りが白っぽく見えたのでおじいさんかおばあさんのタヌキなんだろうかと思っていました。尻尾に縞模様もないのでアライグマではなさそうです。

近づきすぎたのか、石の上に乗っかったアナグマはこちらをちょっと見ながら、慌てる様子もなく、数十秒程度姿を現したくらいで石からゆっくりと降り、藪の中に姿を消しました。後ろ姿の画像の中にお尻が見えました。オスだろうと判断できました。

食べかけのおにぎりでも石の上に置いてみようかとも思いましたが、野生動物なので餌をやることを控えました。

ちょっとポチャリしているようにも見えましたので、餌を探して食べ、それなりに生きていたのでしょうね。

タヌキのような丸い顔ではなく、細長い顔と豚のような鼻、そしてゆったりとした動作が印象的でした。また会いたいものですね。