黄色い勲章をもらったかのようなオキナグサ:長野県北アルプス山麓】

男性の老人を翁」と呼ぶようです。「翁(おきな)」という名前を持つ「オキナグサ」。下を向く花の咲き方や種(果実)を見ると、確かにお年寄りのイメージがあります。でも黄色いおしべや真っ直ぐな茎は皆さんにはどう見えるでしょうか?イメージを膨らませたくなる、そんな花をご紹介しましょう。

オキナグサ:長野県北アルプス山麓2015.4.20-105

濃い赤紫の花弁の外側や葉っぱ、茎は白い毛で覆われています。まるで全身が白毛で覆われているかのようです。そして頭を垂れて咲いています。こう言う姿から「オキナグサ」と名付けられたのでしょうか?

でも花をよく見ると、高貴な者に似合う赤紫です。花弁の中にあるおしべが集まった黄色いリングは、さしずめ勲章でしょうか?輝いて見えますね。

種はまさに翁を連想させます。

いくつもの図鑑では、「種」ではなく「果実」と表現されていました。上の画像は「若い果実」のようです。

下の画像をご覧ください。上の髭のような状態から、このようになります。ちょっとふさふさですね。いくつもの図鑑にあるように、この姿が翁を連想させるのでしょう。

花の時には下を向いて曲がっていた茎ですが、種の状態になると伸びていますね。真っ直ぐな茎からは、背筋がピント伸びていて、元気はつらつなおじいちゃんを連想させませんか。そんなおじいちゃんが皆さんの身近にもいらっしゃいませんか?

高山ではなく、日当たりの良いところや河原などで確認することができます。素敵な紳士を連想させるようなオキナグサに出会えたらいいですね。

オキナグサ Pulsatilla cernua (Thunb.) Berchtold et J.Presl キンポウゲ科

  • 長野県指定希少野生動植物・自然公園法で指定

  • 環境省レッドリスト2020 絶滅危惧Ⅱ類(VU)絶滅の危険が増大している種

  • 長野県レッドリスト2014 絶滅危惧IB類ENⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

✳︎ 長野県内ではどこにあっても許可のない採取はできませんので、ご注意ください。