グンバイズヅル:長野県松本市 2014年7月1日撮影
野外で写真を撮ってきても、なかなか名前のわからない花ってありますよね。
このゴマノハグサ科のグンバイヅルもその一つでした。
長野県松本市の高原に2014年7月1日、ヨモギなど他の植物に混じってひっそりと咲いていました。
グンバイヅル:長野県松本市 2014年7月1日撮影
梅雨の時期に薄青紫の色彩って、とっても爽やかですよね。
グンバイヅルは小さくて、あまり目立たない花なんですけど、ロート状の形が魅力的だなって思います。
名前が分かるまでも結構時間がかかり、あれこれ図鑑を調べましたがなかなか見つからず、インターネットで別の花を探している時にたまたま似ている花があり、ようやくたどり着くことができました。
名前が分かってからは、手持ちの何冊かの図鑑を調べるとかろうじてたった1冊に登場。でも解説は非常に短く、写真の花の色はピンクに見え、これでは分からないと思った次第です。
ちょうど7月の花ですので、今の時期に高原に行くなら、出会うことができるかも知れませんね。
機会がありましたら探してみてください。可愛い花ですよ。
グンバイヅル Veronica onoei Franch. et Sav. (オオバコ科)
自然公園法で指定されています。国立公園、国定公園、長野県立自然公園などで規制されていますので、押し花にもできません。ご注意ください。
特別保護区はもちろんのこと、その入り口付近の特別地域では、許可のない採取が禁止されています。特別地域は国立公園などの看板などがある道路沿いから規制が始まります。普通地域とのエリアの境は決して明確ではありません。
ちょっと古いのですが、環境省レッドデータブック(2000年)によると、群馬県と長野県でしか生育しておらず、栃木県は現状不明とのこと。この時点で絶滅危惧Ⅱ類(VU)。2017年も絶滅危惧Ⅱ類(VU)となっています。
学名は、米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info( 2023年2月17日)引用
長野県版レッドデータブック(2014年)では準絶滅危惧(NT)