【幻の池出現:長野県北アルプス山麓大町市中山高原】2010.4.9

幻の池全景。左から爺が岳、鹿島槍ヶ岳。2010.4.4午後3時ころ撮影

長野県大町市の中山高原にある、元大町スキー場の第2ゲレンデに今年も、幻の池が現れた。「周囲に雪があるうちにできた」と、地元の人をびっくりさせている。

地元の人は「あら、池がある!」ということで「荒池」と呼んでいる。雪解けとともにできる池で、梅雨の前まであったり、なかったり。梅雨にまたできて、夏まで見られることもある。

今年は水位が高いため、風のない穏やかな日には、北アルプスの爺ヶ岳と、鹿島槍ヶ岳を水面に映し出す。

池の周囲や元ゲレンデ一面に菜の花が咲くころになると、雪をかぶった北アルプスを背景に、黄色く彩られた池を撮ろうと、カメラマンが押し寄せる。

よく晴れた日の午前中は、池に映った山が白く光り輝く。アルプスがより立体的に見えるのは、正午過ぎから午後2時ころまで。そっと行きたい人には今がチャンスだ。

マイカーで行くことができる場所です。車は入り口付近にある駐車場に止めることができます。車椅子でも入っていけるように道が整備されています。

中山高原には、射撃場付近に1箇所トイレがあるだけで、幻の池付近にはトイレがありません。観光バスでいらっしゃる皆さんは、射撃場入り口付近にあるトイレを使いましょう。

菜の花の時期とそばの花の時期にはNPOの皆さんが露店を出して、地元のものなどをテントで販売しています。

その場で「そばを食べたい」という話もよく聞きます。残念ながら露店でのそば店の営業はありません。駐車場を車で数分北に進みますと「新行」地区があり、そこに数軒のお蕎麦屋さんがありますので、ぜひ立ち寄って見て下さい。どこで食べても地元のお蕎麦なので美味しいですよ。