長野県大町市の峯村忠文さんは9月17日、フジバカマを植えた畑で、アサギマダラを写真に収めました。数ある写真の中の一枚に「HAS 176」と、下の翅にマークが書かれているアサギマダラがいました。
場所は、大町市内の東側を走る桜並木のある観光道路で、三日町のトンネルから大町山岳博物館への通り沿いで、周囲にはリンゴ畑があります。
峯村さんは、大喜びでその写真を大町市平簗場の「のっぺ山荘」を経営していた古川トミコさんに届けました。峯村さんは古川さんから、去年、一昨年と、南下のアサギマダラが吸蜜に立ち寄る、フジバカマを分けてもらっていたからです。その花にようやくアサギマダラが来るようになったのです。
古川さんがついつい企画を通して確認したところ、千葉県我孫子の橋本定雄さんが8月6日、富士山麓の山梨県南都留郡鳴沢村林道軽水線でマーキングしたアサギマダラだと分りました。
「花は家内が作り1反歩あります。私が写真を撮ったら、マークが写っていたので、写真を古川さんに届けました。アサギマダラはこの日の前後1ヶ月ほどの間に、4、5匹から、多い時で20匹ほど来ていました。今年はマーキングをしませんでしたが、来年からやりたい。仲間ができればいいな」と、峯村さんは喜んで話しておられました。
橋本さんは、アサギマダラの飛んだ距離を計算してくださいました。「大町山岳博物館として計算すると、北西方向に、142km飛んだことになりますね」と言います。
この後このアサギマダラは、南の島を目指して飛んでいます。またどこかで再再捕獲されるといいですね。
【移動情報】
標 識:左後翅裏面中室「HAS 176」右後翅裏面中室「FUJI 8.6」
標識日 :2010年8月6日
標識場所:山梨県南都留郡鳴沢村 林道軽水線 標高1540m
北緯35度23分53秒、東経138度40分18秒
標識者 :橋本 定雄
性 別:♂
備 考:ヨツバヒヨドリで吸蜜中
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再捕獲(撮影)日:2010年9月17日 11:15
再捕獲(撮影)地:長野県大町市大町三日町487 自宅近くの畑
再捕獲者:峯村忠文
その他 :フジバカマに訪花