20年ほど前だったような気がしますが、友人から教えてもらったオプティカルアートに夢中になっていた時期がありました。いわゆる錯視の作品作りです。
安い黒の塩ビのシートに白を主体にした糸で線を描き、アクリル板のものとは別の作品も作っていました。その時に表現したのが包絡線だったのです。元となる糸は塩ビに縫い付けますので当然直線です。
実際に包絡線という言葉を知っていてやった訳ではありませんでしたが、直線と直線の交差を利用して、曲線を表現するんです。その交差の曲線が面白くって、いくつかの作品を作りました。
その曲線が包絡線ということを知ったのは最近です。何やら式もあるようですけど、それはともかく、このようなものです。
エクセルで簡単にできるので、ご紹介しましょう。
縦も横も20ポイントに指定して30×30個くらいの枠を作ります。最初から枠の線を引いておくとやりやすいかも知れません。
上から下でもいいですし、下から上でも構いませんので、小さな枠の角を利用して、斜めに線を引いていけばできちゃいます。
挿入>図形アイコン>斜めの線を選べば、好きなところに好きな角度の線を引くことができます。
色や太さは好みで決めることができますので、意外と簡単ですよ。背景もカラフルにできますし、グラデーションも使えますので、作品作りが楽しくなります。
今回は左と下の枠線だけを利用しましたが、四角の全体を利用して4方に線を引くこともできます。丸やランダムな曲線を最初に描き、等間隔にポイントをつけて、そのポイントを直線で結んでいけば、さらに面白くなります。
ぜひ挑戦してみてください。