撮影しても名前が分からないでずっと放っておいた花、ヨーロッパ原産帰化植物多年草フウロソウ科の「ヤワゲフウロ」です。ピンクの小さな花なのですが、花弁の先がミミナグサのように切れ込みがあります。
ちょうど5月の今頃の時期に、長野県北アルプス山麓大町市に咲いていたのでご紹介しましょう。
帰化植物とはいえ、かわいい花ですね。ゲンノショウコの仲間だろうとは思っていたのですが、手持ちの図鑑にも掲載がなく、調べても名前がずっと分からなかったのです。
しかし、最近同じフウロソウ科の別の花の名前が分からなかったので、それを調べていて、撮影7年後の今頃、やっとこの花の名前が出てきました。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、日本では1976年に、北海道室蘭市で初めて野生化が確認されたようです。
上の画像の右下に種が見えますね。このようなとんがって細長い種をつけていたのでゲンノショウコの仲間だろうと思っていました。
でもゲンノショウコとは葉っぱも花も違います。5弁の花弁には、ミミナグサのように切れ込みがあります。そしておしべが紫色です。葉っぱも似てはいますが違います。
全体の姿は、上の画像のような感じです。キジムシロのように広がって花を咲かせていました。
いつ頃日本に入ってきて、今は日本のどこで見ることができるのでしょうね?日本に入って随分経つのでしょうが、各地に広がり、定着しているのでしょうか?
撮影時期が今頃なので、もう一回現地に行ってみようかなと思っています。楽に見つかるといいのですが・・・
多年草なので、もし今も咲いているのなら、さらに記事が膨らみそうですね。
さらに、探していた別のフウロソウの花も、ヨーロッパ原産の帰化植物と分かりました。それも後日ご紹介できればと思います。
ヤワゲフウロ Geranium molle
フウロソウ科 ヨーロッパ原産 多年草 帰化植物