【山にも河原にも咲くカワラナデシコ:長野県北アルプス山麓】2015.9.3

全体がピンクのカワラナデシコ:長野県北アルプス山麓生坂村2015.7.20

秋の七草の一つでもあるナデシコ。「カワラ」が花の名前に付き、花びらの先が細く切れ込みがあるピンクの可愛いらしいカワラナデシコは、長野県北アルプス山麓の山にも河原にも咲いています。

写真の花は、生坂村で7月20日に撮影したものです。ピンク一色ですね。決して豪華な花ではないですけれど、山道などにピンクの花が咲いていると、心が和みますよね。

どこで見ても群生するような咲き方ではなく、ぽつん、ぽつんとある程度ですので、たくさんの花を一気に撮ることはなかなかできないでいます。

実は我が家の庭にもカワラナデシコが毎年咲いており、家で羽化するアゲハや、訪れる色々な種類のチョウたちの吸蜜植物の一つとなっています。次から次へと咲くために、チョウにとっては非常にありがたい花です。種がこぼれればそこで芽を出しますので、ほとんで手入れをしていないのですが、夏から秋の花として非常に重宝しています。

こちらは大町市の鷹狩山で撮影したものですけど、かなりいい加減にシャッターを切ったようで、雌しべにピントが合っていませんでしたが、でも、花の中央部が白っぽいですよね。個体によってなのか、産地によってなのかは分かりませんが、こういう花もあるようです。

中央が白っぽいカワラナデシコ:長野県北アルプス山麓大町市2015.7.17

中央が若干白っぽい花は、8月に安曇野市明科の長峰山への山道と山頂で、昨年は松川村を南北に流れる高瀬川の河原でも撮影しました。どこに行ってもあるので、以外と身近な花になっています。

そろそろススキの穂があちこちで開いてきましたので、山麓をドライブするだけで、秋の七草をその日のうちに一気に見ることもできるかもしれませんね。

山麓にお越しの際には、山道などでは簡単に見つけられると思いますよ。

「カワラナデシコ」ついでに、データの中から名前に「カワラ」のつく花を集めてみようと思います。

追記

高瀬川右岸の松川村の河原で5日、雑草やカワラハハコ、オオマツヨイグサなどに混じってカワラナデシコが咲いているのを見かけました。

これも全体がピンクのカワラナデシコ:長野県北アルプス山麓松川村 2015.9.5

全体がピンクの花でした。

もう種がこぼれたかのようなのも見えますね。来年の私たちをまた楽しませてくれるのでしょうね。

カワラナデシコ Dianthus superbus L. var. longicalycinus (Maxim.) F.N.Williams

ナデシコ科ナデシコ属


よく似た花で同じナデシコ科のタカネナデシコが自然公園法で指定されている山岳で咲いています。

クモイナデシコを含むタカネナデシコは、自然公園法で指定されており、採取ができませんのでお気をつけください。


学名は、米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info( 2023年2月17日)引用