長野県北アルプス山麓の林道で一際目につく赤い魅力的な実、ニシキギ科の落葉低木マユミ。ちょっと採取したくなるような、人を惹きつける赤い色。
秋には山麓のあちこちで輝きを放ち、雨に濡れても素敵です。
10月、木々の葉も紅葉の準備に入りますが、マユミの濃いピンクの四角い皮の中の実も真っ赤に色づいてきます。
国立公園内入り口付近でも見ますが、山麓の山裾などでも見かけます。
ある国立公園内の山の中で、都内から来たという数人の女性の観光客の皆さんが歩いていました。その中の一人に「採っても良いでしょうか?」と聞かれたことがあります。長野県の希少野生動植物にも天然記念物にも指定されていませんので、そのことをお話しすると、喜んで木の実を採取していかれました。自宅に撒きたいとのことでした。
「でも都会と山では環境が違うので、発芽しても育つかどうか・・・」などと、言っては見たものの、その嬉しそうな顔が、もう発芽を楽しみにしているかのようで、あまり言いすぎてもと思い、そのまま笑顔で別れました。
都会の家の庭で発芽し、木が育ったら、こんな真っ赤な実を付けるかしらね?
私も色が魅力的に見えるので、採取したい気持ちにかられることがあるのですが、採取したことはありません。我が家の庭は木がいっぱいで、もうこれ以上、木を植える場所がありません。
でも秋にこんな素敵な色の実が庭を彩ったら素敵でしょうね。
登録画像は2017年10月20日、池田町で撮影しました。秋に北アルプス山麓を訪れた時には、山裾などで探してみてください。