【荒廃地にアサギマダラを呼ぼう:長野県御代田町面替地区】2010.10.24

2010/10/25 0:01 に ついついペコ が投稿 [ 2010/10/25 1:00 に更新しました ]

長野県北佐久郡御代田町面替(おもがえ)地区では、アサギマダラを呼ぼうと、荒廃農地を利用して5年前から、村内の5、6箇所にフジバカマなどの花を植え、毎週のように手入れをしています。茂木(もてき)重幸さんを中心に「アサギマダラの会」を作り、38人になった会員は草取りなどに精を出し、アサギマダラが来るのが喜びになっています。


面替地区は、近くの山にはアサギマダラの幼虫の食草であるイケマがある、アサギマダラを呼ぶには最適地。しかし、10年以上何もやっていないところだったので、荒れ地になり、草が繁茂していました。その地を毎週のように手入れをし、昨年11月、大町市平簗場の古川トミコさんから分けてもらったフジバカマを村内の5箇所に植えました。


地元のヨツバヒヨドリは去年の5月に、それ以外にも今年4月に園芸種の花を植え、荒れ地の全40アールは花畑となりました。


茂木さんは「今年は花が咲くのが遅かったので、10月半ばごろに15頭来ており、その後は7、8頭見ただけ」と話しています。


6月から7月に来るアサギマダラの卵を、イケマの葉で見つけた茂木さんは、会社の事務所にイケマのつるをはわせて、幼虫、蛹と世話をして、2年間アサギマダラを羽化させることができました。


「つるのところで蛹になればいいが、とんでもないところでさなぎになりました。事務所なので、土日は留守になり難しいこともありましたが、2年間やってみて、面白かったですよ」と話してくださいました。


「今年はマーキングをやらなかった」とはいえ「近くにあるパラダ昆虫館にマーキングのことも教わっているので、来年はやってみたい」と、意欲に燃えていました。