【願い・・・:青木弘貴】2011.4.21

願い・・・

2011/04/21 21:35 に ついついペコ が投稿 [ 2018/09/29 9:41 に更新しました ]

巨大地震で被害を受けられた全ての皆様に、お悔み、お見舞いを申し上げます。


【願い…】


きっと神様っているよね、ずっと未来って続くよね。

ね、ね、ね、私たちの子供らのために。

生きとし生けるもの、だれしも幸せ望み、安らかな営みを願う。

肌の色が違い話す言葉が違い、生きるステージが違う。

同じ空を眺め、同じ夜を過ごす、いつか分かり合えると思いたい。

きっと分かり合えると信じたい。

こころのわがまま抑えて、譲り合う努力重ねれば、明日は必ず訪れる。

きっと神様っているよね、ずっと未来って続くよね。

ね、ね、ね、私たちの子供らのために。

生きとし生けるものだれしも幸せ望み、安らかな営みを願う。

髪の色が違い、体つきが違い、辿る道が違う。

同じ光を受け、同じ空気吸って、いつか分かり合えると思いたい。

きっと分かり合えると信じたい。

こころのわがまま抑えて、分かち合う努力重ねれば、明日は必ず訪れる。

幸せを望み、安らかなこと願い、未来を祈る。

同じ船に乗った 世代を超えた絆いつか分かり合えると思いたい。

きっと分かり合えると信じたい。

こころのわがまま抑えて、認め合う努力重ねれば、明日は必ず訪れる。



(たいむ★すいっち「願い…」より)





カンタ…幼い頃の爺は、確かに空想の世界に暮らしていた。

爺が生きいているこの世界は真実のものではなく、爺が勝手に創造しているだけのもので、実際には地球も星も人間も動物も植物も、何もかも現実には存在していないのだろうと…。

何もない無の暗闇のなかで、爺が一人よがりに想像した夢の産物、それがこの世界だと…。

それは爺が、ナガサキとヒロシマに原爆が投下された7年後に生まれた、ということも影響していたのかも知れない。

もの心ついてからずっと、終戦記念日の昭和天皇の玉音放送を聞かされ、原爆投下時の俯瞰映像のきのこ雲やらを見せられてきた。

その現実は、幼い爺には刺激が強過ぎたのだと思う。

自分が生まれる前の戦争という現実を、爺は受け入れたくはなかった。

空想の世界だからこそ、戦争もあり飢餓もあり、気象や地盤の変動が起こるのだ。

爺の空想の世界であればどのような不幸であっても、リセットは叶う。

爺自身の思考を少し切り替えればそれで解決する。

幼い頃、確かに爺は空想の世界に暮らしていた。


現実社会がこんなにも恐ろしいと感じるようになったのは何時からだろう。

最近の国内外のテロ行為や、自然災害は数え上げたらキリがない程多発している。

NZのクライストチャーチの地震が冷めやらぬ内の日本での巨大地震と大津波。

東京電力福島原子力発電所の破砕。

昔のように、これは爺の空想の世界なのだと想い込みたい心境ではあるが、厳しすぎるこの現実を爺も直視しないわけにはいかない。

原子力に頼らない、地下資源に頼らない、化学製品に頼らない暮らしを、空想ではなく現実として考えなければならない時に来ているのだ。

カンタたちに残さなければならない地球は、今この瞬間にしか救うことのできない瀕死の状態になってしまった。

カンタたち孫や未来の子どもらのために、微力な爺は一体何をしてやることができるのだろう。爺の下らぬ空想で、今の現実を簡単にリセットすることが出来れば良いのだが…。