3月上旬から北アルプス山麓のあちこちをついついフラフラしていたところ、何回かスジボソヤマキチョウに出会いました。
翅がボロボロでシミだらけの個体ですが、雪の多い地域で冬を乗り切った姿には、何度出会ってもジーンときてしまいますね。
4月上旬に出会った個体は、いつもと違いました。何かに止まった瞬間にパタンと横に倒れることなく、また舞い上がります。
そういった行動に個体差があるのかどうかわかりませんが、たまたまこの時に出会った個体は元気でした。
それから3週間ほど経った20日、小谷村を訪問していたところ、木の葉に止まりながら産卵を始めた個体を見ました。
オヤ!と思い、近付いてよく見ると、卵が1個。
その後、舞いたったスジボソヤマキチョウですが、また戻って来て、同じ葉っぱに産卵します。この葉には2個の卵が付いていますね。
白くて小さな卵が見えますね。
画像の葉っぱはほぼ実物大ですので、卵も1、2ミリの大きさです。葉っぱを選び、ちゃんと新芽に産卵しています。
木は恐らくコバノクロウメモドキだと思います。
周囲にある似たような木と違い、葉っぱにツヤがあります。
その後、その地域に行くたびに卵の確認を行いました。
20日に白かった卵は、23日には若干オレンジ色を帯びてきました。しかも葉っぱに接する卵の下の方からです。
でも、卵の一つがなくなっています。落ちたのか、何かに食べられたのかは不明です。
三脚は持って行きましたが微風があり、小さな卵の画像はどれもブレてしまい、お見せできるような画像がありません。
24日にも行けましたので見てきました。卵はもっと色が濃くなっています。
やはり微風があり、三脚を据えてもまともに撮れた写真はないのですが、ぼんやりとした形程度は分かっていただけるのではと思います。
自宅からは遠いので、そうそう通いきれません。その後の確認はまだできていませんが、幼虫を見てみたいですね。
さて、どうなりますことやら・・・
幼虫になって、葉っぱをモリモリ食べて、無事に育つといいですね。
スジボソヤマキチョウ
Gonepteryx aspasia シロチョウ科 モンキチョウ亜科 ヤマキチョウ族 ヤマキチョウ属