「またか〜！」と言ったことが、また起きました。長野県朝日村であった不法投棄です。確認したのは4月8日のこと。2016年の大量の不法投棄の発見に続いて2回目で、今回は赤い小型の冷蔵庫でした。

実際は、画像の位置より１メートルくらい下に捨てられていて、小低木に引っかかっていました。枝が邪魔して下まで落ちていかなかったようでした。上から見ただけなので、確実冷蔵庫かは、その時には分かりませんでした。通報後に塩尻警察署が道の脇に引き上げてくださり、最終的に別の物件で来ていた事業者さんにお願いして撤去していただきました。

不法投棄は、山などに行くと時々目にしていますが、管理地やその付近の場所で2度もあると、さすがに頭に来ちゃいますね。

私の反応も鈍いのですが、翌日家から塩尻警察署に連絡しましたら、すぐに「これからすぐ行きます」と言って現場に駆けつけてくださいました。私は1時間半もかかる場所ですので、翌日現場に行って撮影しました。

実は、管理地の中にある小屋の解体を事業者さんにお願いしていた時で、毎日のように現地に通っていました。そんな折に工事の皆さんと私の家族が現地の近くの道の下に、赤い物体を発見しました。その時には小低木も邪魔をしていて、冷蔵庫にようにしか見えませんでした。

これから咲く桜を見に観光客の皆さんが大勢来るのがわかっていましたので、桜の近くに不法投棄では悲しくなります。他の人の土地に捨てられた物とはいえ、私が片付けようと思ってしました。

そんなことを警察の方にお話ししましたら、「冷蔵庫でした。誰が捨てたのか、手掛かりになるようなものはなかったです。一応道の脇に上げておきました」と、連絡が入りました。

私の撮影は、その翌日のことでした。まじまじ見たのはその時が初めてです。中まで開けて見ませんでしたが、赤い色が好きな人で、自分の部屋に置き、ビールでも入れていたんだろうか？桜の関係者とも思えませんが、あまり人が来ない場所をどうして知っていたんだろう？死角を選んで捨てる知能犯で、昼間の犯行なんだろうか？・・・などなど、色々想像してしまいました。

冷蔵庫の裏側にはツタや木の葉などが入り込んでいましたので、実際は雪が降る前、昨年のうちに捨てられたのかも知れません。わざわざここまで冷蔵庫を捨てるために運ぶとは、やはり計画的犯行だったのだろうかとも思えました。

そんなこともあり9日、朝日村役場に行き、何とか手を打ってもらえないかと相談しました。「ラミネートの看板ならすぐ建てられますよ」とのこと。早速その日のうちに上の画像のような警告の看板を建ててくださいました。まだ冷蔵庫の撤去前でしたので、看板の奥に赤い冷蔵庫が見えますね。

「不法投棄禁止！」とあり、朝日村役場と塩尻警察署の連名です。

こうした看板を目にしたら、犯行を思いとどまってほしいですね。

駐在所ではパトロールのルートの一つにこの場所を入れてくださることになりました。赤色灯がついたパトカーがここを行ったり来たりしてくださるのはありがたい事です。桜を見に来られる観光客の皆さんの安全にも繋がりそうですね。

実は、2016年かそれ以前に、私の管理地で大量の不法投棄がありました。マッサージ機、小型のテレビ数台、車のタイヤ数本、ブラインド、壊れた食器バケツに4つくらい、長い蛍光灯が何本も、昭和時代の高校生が使ったと思われるぺちゃんこに潰れた学生鞄、大量のビン類などなど・・・

オルガンには姓のネームプレートが貼り付けてありました。朝日村にある姓ですのでまさか村内の人？との疑問もありましたが、一応警察に届け出て、塩尻警察署から来ていただき、確認していただきました。

発見も遅く、かなり風雨にさらされた感じでしたので「時効かもしれない・・・」などと言われ、非常にショックを受けました。

一部のビンは洗ってゴミの日に捨てましたが、大量すぎてとても片付けられず、今回小屋の解体をした折に、業者さんにその不法投棄の片付けもお願いしていたところでした。放っておくとさらに風雨にさらされて酷くなる一方でしたから。

実は今回の現場はその近くなのです。土地は私の管理地ではありませんでしたが、村道を挟んで隣接している場所です。奥には村の桜の会の皆さんが桜の木を植えて管理をしている畑があります。

桜の畑は弟の土地で、そこにお子さんの誕生祝いや結婚記念などの記念樹が何十本も植わっています。「〇〇の誕生記念」などと書かれたプレートも建てていますので、その看板を見ると微笑ましくも感じます。関係者の皆さんが毎年楽しみに桜を見に来ています。

昨年は4月9日に桜の写真を撮っていますが、今年の桜はまだ蕾です。もうすぐ桜の管理をしている桜の会の皆さんが畑の手入れをしに来てくれますし、桜が咲き出せば記念樹の成長を楽しみにしている大勢の皆さんがそこを訪れ、楽しんで行かれます。記念樹っていいもんですね。

今回の不法投棄があった場所はその桜の畑のすぐ手前なんです。

いつ捨てたのかは明確ではありませんが、捨てた場所には高木もあれば、小低木もあります。高い樹木にはフジが絡みつき、花も咲かせます。

小低木の中にはヤマブキもありますので、もうすぐ黄色い花を咲かせることでしょう。

たまたまその場所は木の伐採をしていないので、緑に覆われれば、誰かがモノを捨てたとしても、下の村道からも、川の向こうの県道からも見えません。10メートルほど手前ですと木が伐採されていますので、誰かが見ていれば、犯行は難しいと思われます。ちょうどいい死角を狙っての犯行なのでしょうね。

今は、家電を処分するのにもリサイクル料金がかかるので、そんなことで捨てたのかしらね？たかだか数千円なんですけどね。もっと高額な罰金や懲役よりもずっとずっと良いはずなんですけどね。

そんな場所で起こった事件なのですが、こんなことでは有名になってほしくない、爽やかで、見晴らしのいい、本当に素敵な場所なんですよ。ぜひ今年の桜を見に来てください。心が洗われますよ。

2024年4月11日